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【開発裏話】3〜4カップ用のCoFikaは作れない?現状の「壁」を正直にお話しします

日頃から、SNSやお問い合わせで「3〜4カップ用の大きいサイズのCoFikaは出ないんですか?」というお声をたくさんいただいております。 皆さんが期待してくださっているのは、現在の1〜2カップ用が持っている「クレマとモカでありながらエスプレッソに近いポテンシャル」を、そのまま大容量で楽しみたい!ということですよね。私たちも、全く同じ想いで開発に取り組んでいます。

しかし……今回は少し悔しいご報告になります。 正直に申し上げますと、現在3〜4カップ用の開発は、いくつもの物理的な壁にぶつかっており、かなり「手詰まり(息詰まっている状態)」になっています。

なぜ、単純にサイズを大きくするだけではダメなのか? 今回は、CoFikaが直面している「ジレンマ」について、少しマニアックですが話していこうと思います。

3~4カップ用のテスト機(ロゴのバランスとかは一旦適当です!笑)

目次

壁①:粉量30gがもたらす「4.5気圧の限界突破」

CoFikaは、一般的なマキネッタよりも高い圧力で抽出されるように設計されています。 現在の1〜2カップ用は【水量80〜100mlに対して、豆量約15〜18g】というバランスで抽出しています。この範囲であれば、約4.5気圧で開くように設定されている「安全弁」が作動することなく、すべての圧力を抽出に回すことができます。(粒度やタンピング次第では開くことはあります)

では、これを3〜4カップ用(水量160〜180ml)にスケールアップするとどうなるか。 CoFikaが目指す「エスプレッソに近い濃厚な抽出」を大容量で実現するためには、約30g前後もの豆が必要になってきます。

しかし、30gもの極細挽きの粉をバスケットに詰めると、お湯が通り抜ける際の「抵抗」が凄まじいことになります。結果として、ボイラー内の圧力が4.5気圧を余裕で超えてしまい、コーヒーが上がる前に安全弁が「プシュー!」と排気してしまい、抽出不良に陥ってしまうのです💦

💡 妥協案:「じゃあ、粉を減らして粗く挽けば?」

もちろん、粉の量を減らして、粒度も粗くすれば、抵抗が減って安全弁は作動しなくなります。抽出テストを重ねた結果、豆量23,24gで細挽きくらいであれば抽出は可能です。 でも、遊び代を無くして薄く抽出するなら……「それって、ただの濃いコーヒーだよね。別にCoFikaのマキネッタじゃなくても良くない?」というのが私たちの考えです。 CoFikaのポテンシャルを活かせないのであれば出したくないと考えています。

壁②:ステンレス化の罠(重い・遅い・クレマ壊れる)

「安全弁が作動しちゃうなら、もっと高い気圧まで耐えられる安全弁に変えればいいのでは?」と思うかもしれません。

実は、今のアルミ合金製ボディの耐久力では、これ以上圧力を高めると安全性が担保できません。つまり、さらに高圧に耐えるためには、ボディを頑丈な「ステンレス製」に変更する必要が出てきます。

しかし、ステンレス化のテスト機を作ってみて、抽出テストしていくなかで多くの事実がわかりました。

  1. 重すぎる: サイズが大きくなる上にステンレスの重量が加わり、片手で扱うのが困難になります。(原価も跳ね上がります…)
  2. 熱しにくく冷めにくい: ステンレスはアルミに比べて熱伝導率が低いため、お湯が沸くまでの「抽出開始時間」が延びてしまいます。
  3. 液温上昇でクレマが壊れる: 水量が増えてさらにステンレス製で抽出時間が延びると、ボイラー内のコーヒーの液温が上がりすぎ、熱ストレスによってせっかくのクレマが壊れてしまうのです😱

壁③:抽出口の圧力を下げる?

「それなら、上の抽出口のバルブ(スプリング)の圧力をかなり弱くして、コーヒーを抜けやすくすれば?」というテストも行いました。 しかし、スプリング圧を減らしすぎると、今度はボイラー内の圧力が十分に高まる前に抽出されてしまい、CoFika最大の良さである「高圧で一気に抽出する力」が失われてしまいました。

まとめ:妥協したくないからこそ、もがいています🔥

  • サイズを大きくする ➡️ バスケット内の抵抗が増し安全弁が開く
  • 安全弁の限界を引き上げる(ステンレス化) ➡️ 抽出が遅れてクレマが壊れる、原価も跳ね上がる
  • バルブ圧を弱める ➡️ CoFikaの良さが減る

現在、この完全に板挟みの状態で、なんとか突破口はないかと試行錯誤を続けています。 「とりあえず形にして売る」ことは簡単にできますが、私たちが目指しているのは、1〜2カップ用の抽出具合、味、クレマをサイズを上げても味わえるということです。

引き続き色々と試行錯誤していきますが、今の所は販売予定はございません。もし、また進展がありましたらご報告の方させて頂きます。

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CoFikaは「おうちカフェを全ての人に」をコンセプトにした、国内発のマキネッタ専門ブランド
濃厚でクリーミーなクレマが楽しめるマキネッタ 「CoFika Crema Rich」 を中心に、
使い方や選び方、豆の比較、抽出のコツまで、マキネッタの専門情報を発信しています。

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