結論から言うと──
はい、夏と冬で抽出結果は確実に変わります。
特に「圧力」「温度上昇スピード」「豆と粉の状態」「味の出方」に影響します。
🔥 ① ボイラー内の圧力の立ち上がりが違う
夏:
・気温が高く、スタート時の水温も高め(25〜30℃近いことも)
→ 加熱から抽出までの立ち上がりが非常に早い。
→ 抽出圧もスムーズに上がるため、クレマが出やすい傾向。
ただし注意点として、
・急激に立ち上がる分「過抽出」になりやすい
・苦味やエグ味が出やすい
👉 対策:もし苦味やエグ味が感じられるなら火力を少し弱めにしてコントロールする。
冬:
・気温が低く、水温も10℃台になる
→ ボイラーが温まるまで時間がかかる
→ 圧の立ち上がりが遅く、抽出までの時間が長くなる
結果として、
・クレマが薄くなることがある
・香りの立ち上がりが鈍くなる
・液体が重たくなりがち
👉 対策:
・お湯スタート(予熱)を使う
・冬場は抽出前に「ボイラーを温める」だけでも効果的(数秒間空焚き→水投入など)
🔥 ガスコンロとIHコンロでも違いが出る
🧯 ガスコンロの場合:
・直火がボイラー全体を包み込むため、加熱が早く圧力も立ちやすい。
→ 夏場は特に過加熱になりやすく、立ち上がりが爆発的。
→ 圧が高くなりすぎると、飛び散りや安全弁作動のリスクも。
👉 対策:
・火の先端がボイラーの外側に当たらないよう調整する
・ヒーティングプレートをかませると理想的(熱を拡散し、立ち上がりをマイルドにできる)
⚡ IHコンロの場合:
・熱源が底面のみに集中するため、じわじわ均一に加熱される。
→ 立ち上がりはやや遅めだが、圧が安定しやすく、味がブレにくい。
→ 冬場のIHは「立ち上がりが遅くなりすぎる」傾向もある。
👉 対策:
・冬は出力を少し上げても良い(具体的には1400W~2000Wの範囲内で調整)
・お湯スタートでスムーズに圧を立てる
・底面が冷えている場合は、数秒間プレヒートしてから水を入れると◎
🌡 ② 湿度と粉のコンディションの違い
夏(高湿度):
・粉が空気中の水分を吸いやすく、ダマになりやすい
・詰まりやすく、抽出ムラ・液漏れの原因にも
👉 対策:
・使用前に軽く粉を混ぜて空気を含ませる
・ペーパーフィルター併用で雑味を抑える
冬(乾燥):
・粉がサラサラしていて流動性が高い
→ 均一に詰まりやすく、安定した抽出に向く
→ ただし静電気で飛び散りやすい(特に極細挽き)
👉 対策:
・ドージングファンネルを使う
🌤 ③ 味わいの違い(温度と揮発成分)
夏:
・室温が高く、香り成分の揮発が早い
→ 抽出直後から香りが強く立つが、冷めると早く飛ぶ
→ 口当たり:軽い・フルーティ寄り
→ 冷たいグラスに注げばアイスラテにも展開しやすい
冬:
・温度差が大きく、カップも冷えやすい
→ 香りの持続は長いが、最初の立ち上がりが遅め
→ 飲み口:ボディ感・コク寄りに感じやすい
👉 対策:
・カップを事前に温めるだけで香りの印象がまるで違う
・冬はあえて濃いめ(豆量+1g)にすると◎
☕️ まとめ:マキネッタは“季節の器具”
マキネッタは単なる器具ではなく、気温・湿度・火力によって表情を変える“季節の道具”です。
同じ豆でも夏と冬で「別の味わい」を楽しめるのは、むしろ魅力の一つ。
- 夏 → スッキリ・軽やか・香り高く
- 冬 → 濃厚・まろやか・包み込むようなコク
👉 季節でレシピを変えることが、上達への近道です。
☕ このブログは CoFika(コフィカ) が運営しています
CoFikaは「おうちカフェを全ての人に」をコンセプトにした、国内発のマキネッタ専門ブランド。
濃厚でクリーミーなクレマが楽しめるマキネッタ 「CoFika Crema Rich」 を中心に、
使い方や選び方、豆の比較、抽出のコツまで、マキネッタの専門情報を発信しています。

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