このブログでは新しく「CoFika抽出相談室」というコーナーを始めます。
ここでは、実際にユーザー様から送っていただいた「抽出動画」を開発担当が見ながら、 「どうすればもっと美味しくなるか?」 「なぜ失敗してしまったのか?」 を具体的にアドバイスしていきます。
ご相談はこちらです。 「クレマは出るけれど、すぐにブクブクして消えてしまう…」 というお悩み。
いただいた動画 を拝見すると、確かに抽出の後半でコーヒーが沸騰してしまい、せっかくの泡が弾けている様子が見られます。
🔻 実際の相談動画がこちら
動画からの分析:原因は「液温が高すぎる」こと
まず、動画を見て素晴らしいなと思った点があります。 抽出の出だしでは、しっかりとクレマが顔を出しています。これは、「豆の挽き目(粒度)」と「豆の量」はバッチリ合っている証拠です! 粉の調整に関しては、自信を持って今のままで続けてください。
では、なぜ途中からブクブクと泡立ち、クレマが崩れてしまうのか? 原因はズバリ、「抽出時のコーヒーの温度(液温)が高くなりすぎていること」にあります。
⚠️ 「弱火」=「正解」とは限らない?
ご相談者様に詳しくお話を伺ったところ、吹きこぼれや焦げ付きを心配して、弱火でじっくり抽出されていたそうです。「いつ抽出が始まったか分からないくらい時間がかかる」とのことでした。
確かに、従来のマキネッタの使い方は「弱火〜とろ火が鉄則」とされています。 ご相談者様はそのセオリーを忠実に守られていたわけですが、実は今回の「温度上昇」に関しては、その「丁寧な弱火」が裏目に出てしまっていたのです。CoFika Crema Richは弱火は推奨しておらず、高い火力での抽出を推奨しております。
🌡️ なぜ「丁寧な弱火」が裏目に出るのか?
- 時間がかかりすぎる: 弱火すぎるとボイラーの水が沸騰するまでに時間がかかります。
- 全体が熱せられる: 待っている間に、ガスの熱が金属全体に伝わり、本来は冷えていてほしい「サーバー(上部)」までアツアツになってしまいます。
- クレマへのダメージ: 繊細なクレマは熱に弱いです。熱々のサーバーに抽出されたコーヒーが触れることで、さらに再加熱され、グツグツと沸騰を起こしてしまいます。
動画で見られた「ブクブク」という泡立ちは、まさにこの「サーバー内でコーヒーが煮立っている状態」だったのです。繊細なクレマは、この高熱に耐えられず崩壊してしまいます。
✅ 解決策:上部を「熱くしない」2つの工夫
この症状を改善し、とろっとしたクレマを守るための方法は2つあります。
改善①:火力を「底面ギリギリの最大」に上げる🔥
まずは、今よりも火力を上げて「短時間抽出」に持ち込む方法です。
- やり方: 炎の先端がマキネッタの底からはみ出さない範囲で、「最大の火力」に設定してください。
- 狙い: 「サッと沸かして、サッと抽出する」こと。 短時間で一気に沸騰させることで、上部(サーバー)に熱が回る前に抽出を終わらせてしまう作戦です。これなら液温の上昇を防げます。
私は家庭用コンロやカセットコンロで行う際はこのやり方で行っています。
作戦②:ヒーティングプレートを使う(推奨)🛡️
もし①の方法で、「火加減が難しい」「やっぱり取っ手が溶けそうで怖い」という場合は、ヒーティングプレートを挟むのが最も確実でカンタンです。

効果1:熱をガードする
プレートが「熱の防波堤」になります。下からの激しい炎の熱気(上昇気流)を遮断し、マキネッタの上部に熱が回るのを物理的に防ぎます。
効果2:火力調整が「雑」でOKになる
実はこれが最大のメリットかもしれません。 直火だと神経を使う火加減も、プレートがあれば「雑に強火」で大丈夫です。 厚みのあるプレートが一度強い熱を受け止め、マキネッタに最適な熱に変換して伝えてくれるため、細かい調整なしで失敗知らずになります。
結果
ボイラー(下)はしっかり加熱されているのに、サーバー(上)は過熱されない理想的な環境が、テクニック不要で作れます。 これにより、液温が低いままで抽出され、ツヤツヤのクレマが維持されます。
CoFikaでは熱伝導率が高いかつ変色防止加工を施しているヒーティングプレートも販売しています!気になる方はチェック👇

🦁 今回のまとめ
今回の相談内容を整理します。
- 豆の量・挽き目はバッチリです! 動画前半のクレマの色を見る限り、粉のセッティングは完璧です。
- 「弱火すぎ」は要注意。 時間がかかりすぎると全体が熱くなり、クレマを殺してしまいます。
- 改善策は「時短」か「防御」。 火力を上げて手早く抽出するか、プレートを使って熱をガードするか。どちらかで劇的に改善するはずです!
せっかくの良いクレマ、熱で壊してしまうのはもったいないです。 ぜひ次回の抽出で試してみてくださいね。
これからも、皆様からの「抽出の悩み」をお待ちしています!🦁☕

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